北上・西和賀

踊り磨き掛け24年 鬼柳鬼剣舞 高橋さんへ秘伝書【北上】

授与された「師匠の証」を手にする鬼柳鬼剣舞の高橋さん
師匠の証に精進決意

 北上市の鬼柳鬼剣舞(菅原晃庭元)は3日、踊り手の高橋邦治さん(36)に師匠として秘伝書を伝授した。高橋さんは今後も踊り手として精進する一方、後進の指導に一層力を入れる。

 高橋さんは中学1年生の時、学校の運動会で鬼剣舞を踊り魅力にとりつかれ、鬼柳鬼剣舞少年団の第一期生として入団。以来、24年間踊り手を続けている。

 30歳から白面を付ける踊り手筆頭「一剣舞」を務める傍ら、少年団や女性、主力の踊り手を指導。さらなる後継者育成を期待され、現師匠9人の連名で伝授される。

 伝授式は鬼柳鬼剣舞保存会員ら20人ほどが出席し上鬼柳公民館道場で行われ、菅原庭元が秘伝書を朗読し巻物と「師匠の証」を授与。高橋さんは「師弟の義務をおろそかにせず伝承に努める」と宣誓し、後輩の踊り手と共に力強く「一番庭」を披露した。

 高橋さんは「身の引き締まる思い。次の世代につなぐため広い視野で保存会活動の伝承、一剣舞の育成に力を入れていきたい」と決意を表明。踊り手も続ける意向で「今後も踊りに磨きを掛け、さらに精進したい」と誓った。

 菅原庭元は「高橋さんのこれまで頑張りは評価されてしかるべきで、将来を背負っていける人。今後も『本気の本気』になり鬼剣舞に取り組んでほしい」と期待した。

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