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失語症の福祉探る 盛岡で全国大会 「地域づくりの視点重要」

失語症全国大会インいわてで行われた言語聴覚士らによるシンポジウム

 「失語症全国大会インいわて」(実行委主催)は4日、盛岡市内で開かれた。県内外からの参加者が、講演や市民公開シンポジウムを通じて失語症への理解を深めるとともに、失語症の人たちが自分らしく生きるための福祉向上について考えた。

 失語症は、脳卒中や脳外傷などの後遺症として発症する言語障害。同大会は症状について正しい知識を広め、当事者が自分らしく生活できる環境づくりにつなげることを目的に、全国持ち回りで開かれている。同日は当事者やその家族、ボランティアら約450人が参加した。

 シンポジウムでは、失語症関係団体の代表や言語聴覚士、デイサービス関係者ら6人がパネリストを務め、当事者のための地域支援をテーマに討議した。

 東京都を拠点に活動するNPO法人言語障害者の社会参加を支援するパートナーの会「和音」代表の宇野園子氏は「会話は言葉のキャッチボール。言葉を受けるのが苦手な人には上手に(話を)投げ、言葉を投げるのが苦手な人に対しては上手に受けてあげることが大事だ」と強調。「会話は共同作業なので、相手次第で言葉の障害は重くも軽くもなる」と話し、失語症の人の思いを理解して社会参加を支援する“会話パートナー”の必要性を訴えた。

 日本言語聴覚士協会理事の黒羽真美氏は「失語症の人が生き生きと暮らすためには、地域づくりの視点が重要だ」と主張。医療や福祉、介護などあらゆる機関・組織と連携した地域包括ケアシステムの構築をはじめ、失語症でも気軽に参加できる通いの場の創出、実務者講習会などを通じた言語聴覚士の質の向上を促し、「意思疎通や社会参加など、失語症の人や家族のニーズをしっかりと受け止めながら、暮らしやすい地域をつくってほしい」と呼び掛けた。

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