一関・平泉

華やぐ笑顔“厳美の花嫁” 長持ち唄響かせ むかさり行列【一関】

普段とは勝手の違う花嫁衣装で馬から降りる桜華さん(中央)。馬の下からしっかりと手を握る聖也さん(左)

 第14回むかさり行列(厳美地域活性化推進協議会、厳美市民センター主催)は4日、一関市厳美町の市博物館前から厳美市民センターまでの行程で行われた。馬2頭を立てた華やかな嫁入り道中が厳美渓などを通り、沿道の観光客らの目を楽しませた。

 むかさり行列は昭和30年代ごろまで見られた婚礼、嫁入りの風習。同日は、公募で選ばれた和久井聖也さん(28)、桜華さん(22)夫妻=東京都杉並区=が行列の主役。桜華さんが厳美町字沖要害出身ということから、沖要害や駒形をエリアとする厳美9区長の佐々木勝志さん、ふみ子さん夫妻が仲人を務めた。

 行列は花嫁と仲人妻の2人がそれぞれ馬に乗せられ、婚礼を祝う長持ち唄を響かせながら午前11時に出発した。婚礼の衣装を着付けた参加者は、国道から厳美渓沿いまで歩き、沿道の住民や観光客の歓迎を受けた。

 和久井夫妻は「1年に1組だけというむかさりで選ばれ、光栄だ。忙しい中、訪れて祝ってくれた皆さんに感謝している」と話していた。

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