北上・西和賀

市景観賞3件決まる 来年、フォーラムで表彰【北上】

石窯パン工房michel北上店。人目を引くポップなデザインがにぎやかな雰囲気を演出している

 2017年度北上市景観賞に、ミッシェル所有の「石窯パン工房michel北上店」(北鬼柳)と社会福祉法人平和会が運営する「いいとよ保育園」(村崎野)、個人の戸建て住宅「柳原の家」(柳原5丁目)の3件が決まった。いずれも今年完成した市内の新築物件。表彰は18年2、3月の市景観フォーラムで行われる。

 景観賞は13年度創設。良好な景観づくりに貢献し、特に優れている市内の建築物、工作物を選定している。5回目の今年度は6件(前回比3件減)の応募があった。

 市景観審議会(会長・北原啓司弘前大大学院地域社会研究科長)の委員10人が審査。▽北上の自然や歴史的風土に合い、魅力ある街並み・景観を創出▽優れた景観創出の工夫、努力がされ、先駆的役割を期待できる-などの基準で選考した。

 石窯パン工房(設計・木村設計A・T、施工・千田工業)は「自然素材を用いた外観や植栽により生まれる一体感は、テーマパークのような空間を創り出している」との評価を受け、いいとよ保育園(設計・髙橋設計、施工・佐藤組)は「隣接する高齢者施設との連なりは、地域特性を生かしながら新しい街並みを創り出している」と講評された。柳原の家(設計・金ケ崎建築設計舎、施工・千葉建設)は「白と黒を基調としたシンプルなデザインながら、しっくいの外壁や通りに彩りを添える植栽からこだわりが感じられる」と評された。

 髙橋敏彦市長は「建築物と周辺環境との関係性を大事にしてきた賞で、(5回目で)建築の設計や業者にもだいぶ浸透してきた。今年は建築物そのものに意欲的なものが多かった」と評価。「新築物件が多いが、できれば改修も応募してもらえれば」と期待した。

▲いいとよ保育園。優しい色合いの外壁と高さを抑えた造りで田園風景にうまく溶け込んでいる
▲柳原の家。和風住宅のような落ち着いたたたずまいが住宅街と調和している(写真はいずれも北上市提供)

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