奥州・金ケ崎

リスク読み牛飼い展望 農業大学校意見発表会 佐藤太朗さん最優秀賞【金ケ崎】

意見発表会で最優秀賞に選ばれた佐藤さん(左)と優秀賞の照井さん

 県立農業大学校(高橋則光校長)の校内意見発表会は15日、金ケ崎町六原の同校で開かれた。学生生活を通じた日ごろの考えや農業への思いを代表12人が発表し、畜産学科肉畜経営科2年の佐藤太朗さん(20)が2年連続で最優秀賞に輝いた。

 92人が在籍する同校の学生、教職員ら約130人を前に6経営学科ごとの1、2年生代表が登壇。1人8分の持ち時間でスマート農業や情報通信技術(ICT)活用、女性の農業参入などを題材に発表した。

 同校教授ら7人が質疑応答を含めて審査し、「型にはまらない―大好きな牛飼いで生活するには」を発表した佐藤さんが最優秀賞。「果樹栽培をしていくには」と題した農産園芸学科果樹経営科1年照井康毅さん(19)が優秀賞になった。

 繁殖農家で幼い頃から牛飼いを志した宮城県登米市出身の佐藤さんは、地元農家が実践する不妊牛のリハビリ事業に将来の可能性を見いだし「型にはまらず、可能性の限界をつくらない経営をしたい」と発表した。

 実家が果樹園の秋田県横手市出身の照井さんは「リンゴ栽培の規模を拡大し、ネット販売やブドウ、ナシの栽培、加工品販売も手掛ける6次産業化を目指して必要な技術と知識を身に付けたい」と発表した。

 審査員長を務めた畠山一弘教育部長は「最優秀賞はビジョンに加えて経営分析からコスト、リスクまで掘り下げていた。優秀賞は実家の経営状況を分析して自分が学ぶべきことをしっかり捉えていた」と評価した。

 佐藤さんと照井さんは、2018年1月17、18日に北海道で開かれる東日本農業大学校等協議会が主催する発表会の代表候補で、2人とも「自分の思いをしっかり伝えたい」と意欲を語った。

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