保護者への感謝込め 卒業式に向け 胆沢中3年生 鉢花栽培を実習【奥州】
奥州市胆沢区の胆沢中学校(関向正俊校長)3年生は、20日から同区の県立水沢農業高校(神山秀市校長)で花苗の鉢替え実習に取り組んでいる。21日までに学年全員159人が鉢替え作業を終える予定。個々の名札を付けた鉢花は来春の卒業式で保護者に感謝の気持ちを込めて贈る。
同中技術・家庭科の授業(生物育成に関する技術)の一環。今春に統合開校した同中に花壇や畑などがないため同高に相談して校外学習への協力を得た。中高連携や職業観の育成などにも役立てることが狙い。
花苗はキク科の一年草シネラリア(別名サイネリア)。10月中旬に1、2センチの苗をトレイから小さなポットに移す鉢上げを体験。今回は1カ月ほどで4、5センチに伸びた苗を大きな鉢に移す鉢替え実習をした。
同高環境工学科の指導の下、鉢の底に土と肥料を入れ、ポットを逆さにして取り出した苗を鉢の真ん中に置き、葉に掛からないよう注意しながら土を入れて完了。クラスごとに初日は3クラスが実施し、21日に残る2クラスが取り組む。
サイネリアは、同高の温室で水やりなどの栽培管理を経て、来春に開花期を迎える。
亀井七星君は「結構大きくなっていたが、葉や根が傷まないよう気を付けて扱った。開花が楽しみ」と話し、順調な生育を願った。