ネクサス(食品製造販売業)立地へ 花巻第二工業団地 事業拡大、来年操業予定
花巻市台の食品製造販売業ネクサス(資本金1000万円、小原和也代表取締役社長、社員14人)は、事業の拡充を目的に同市北湯口の花巻第二工業団地に工場を建設する。2018年春から精肉や食肉加工品の製造に必要な設備の整備を進め、操業は同年11月を予定している。操業時は社員とパートの20人程度で始め、将来的に30人まで雇用を増やす計画を立てている。
同社は12年に個人事業のライフフーズとして創業。14年に本社を仙台市に置き、社名をネクサスに変更、15年9月に本社機能を現在地に移転した。花巻市の本社をはじめ営業拠点の東京支店、東南アジア圏の営業強化のためタイのバンコクに事務所を設ける。18年1月期決算で売上高は約13億円を見込む。牛肉など精肉の製造販売を手掛けており、事業拡張に伴い同工業団地内に用地を取得し、工場を建設する運びとなった。
同社は20日、分譲元の県土地開発公社と売買契約し、銭根公園の南西側に当たる事業用地6595平方メートルを取得した。
同社によると、近年の取引量の増加に伴い、自社工場で生産を拡大する計画。工場は鉄骨造り平屋建てで建築面積は3000平方メートルを見込む。牛肉や豚肉などの精肉製造、チャーシューや角煮など加工品の製造などを行う予定。
小原代表取締役社長は「現在の取引先は関東・関西方面が中心となっており、東南アジア圏への営業も強化している。今後も取引量の増加が見込めるため自社工場の設置を行い、取引先のニーズに応えたい。地場食品の輸出や地産地消の取り組みにも挑戦していきたい」と説明する。
工場建設には同市の企業立地促進奨励事業補助金を活用する方針。