草木ハーブで挑む頂点 夢のパンコンテスト 室蓬館チーム、本大会出場【一関】
パン、菓子製造を作業として活動している障害者就労支援事業所の利用者と職員を対象とした第8回「チャレンジド カップ~夢のパン・菓子コンテスト~」(12月9日、横浜市)に、一関市大東町大原の障がい者福祉サービス事業所室蓬館のチームが出場する。4回目の本大会出場となる今回は、昔ながらの食材を使用した「一関草木ハーブシュトーレン」で、2度目のパン部門頂点を狙う。
同カップは2003年から隔年で開催。パンと焼き菓子の2部門があり、1次、2次審査を突破した8チームが本大会に臨む。室蓬館チームは、前大会のパン部門で大賞を獲得した。
今回は利用者の中から筆記と実技の試験で選抜された丸森優香さん(33)と佐藤亜衣さん(19)、熊谷愛美さん(19)の3人と、生活支援員の千田京子さん(53)の4人で出場する。
一関草木ハーブシュトーレンは、ドイツの伝統的菓子パンであるシュトーレンに、地元の食材を入れて開発。室蓬館の名前にも入っているヨモギをはじめ、利用者から提供された干し柿や栗を使用し、千田さんは「子供からお年寄りまで楽しめる味に仕上がった」と語る。
チームのメンバーは今月3度の練習会を開くなど、通常業務と並行して本番に向け準備を進める。本番では6時間の制限時間内にシュトーレンを完成させることが求められる。チームリーダーで本大会出場は2度目の丸森さんは「緊張するとは思うが、賞がもらえるよう頑張りたい」と意気込んでいる。