図柄入りナンバープレート 提案デザインに 来年夏 国交相決定【岩手】
県は28日、「岩手」「盛岡」の図柄入りナンバープレート導入に向け、国へ提案するデザインを決める県民投票を実施した結果、岩手は「銀河鉄道の夜」、盛岡は「不来方の風」にそれぞれ決定したと発表した。
県は宮古、大船渡、花巻、北上、西和賀など24市町村で構成する岩手ナンバー地区と、盛岡、八幡平、滝沢、紫波、矢巾の5市町の盛岡ナンバー地区のデザイン案を公募。両ナンバーの候補として、一般公募の作品の中から選定された各5作品について、最も多い投票数の作品を国への提案デザインとする県民投票を実施した。1日からの15日間で県内外から3201票の投票があった。
銀河鉄道の夜は、盛岡市のグラフィックデザイナー高橋香理さんの作品で、1242票を獲得。本県を代表する作家宮沢賢治の作品「銀河鉄道の夜」をイメージした。
不来方の風は、大槌町の自営業蛇口禎治さんの作品で、1035票を獲得した。岩手山を背景に、盛岡城跡公園の石垣、さんさ踊りの太鼓、上の橋の擬宝珠(ぎぼし)、石割桜の花吹雪などを描き、「みちのくの小京都 盛岡」を表現した。
12月1日までに国土交通省に両デザインを提案。18年7月ごろに同省が設置する有識者審査会の審査を経た上で、国交大臣が決定する。
同日の定例会見で達増拓也知事は「岩手ナンバーは、宮沢賢治の代表作をモチーフにしたもので、岩手を代表するにふさわしいデザイン。盛岡ナンバーは、盛岡らしい代表的なものを絵にしていてにぎやか」と総評した。その上で「いずれも岩手、盛岡らしさが強く表現されているデザイン。岩手に対する好感を高めてもらいたい」と国のデザイン決定に期待を込めた。