北上・西和賀

東京製鋼が北上に工場 来年7月、本格生産開始

 東京製綱(本社東京都中央区、資本金10億円、中村裕明代表取締役社長)は28日までに、北上市北工業団地に炭素繊維複合材ケーブルを生産する工場を建設すると発表した。新興諸国などで同ケーブルの市場開拓が進み需要が見込まれるため、北上工場を新設することで量産拡大を図る。2018年7月から本格生産を開始する予定。投資総額は15億円。

 北工業団地には3・3ヘクタールの土地を取得している。同社は、16年10月に閉鎖した子会社の産業用機械工場跡地4600平方メートルに加え、新たに2800平方メートルの敷地に工場を建設する。稼働当初は従業員50人規模でスタートするという。

 同社によると、北上工場の年産能力は3500キロメートルを予定。愛知県蒲郡市の蒲郡工場と合わせると6000キロメートル規模となる。同ケーブルの生産は、北上工場が加わり国内2体制になる。

 同ケーブルは高圧送電線の芯材やコンクリートの補強材などに使用。同社はインドネシアなどにも供給しており、今後、米国や新興国での需要拡大が見込まれることから、北上市に新たな生産拠点を置くことになった。

 同市には関連会社として、同じ北工業団地に東綱スチールコード北上工場が立地している。

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