一関・平泉

外国人、車椅子利用者も快適 アイタクシー 新車両を導入【一関】

アイタクシーが導入したジャパンタクシー。4日に運行を開始する

 一関市山目字境のアイタクシー(花田豊代表取締役)は、トヨタ自動車が開発したタクシー専用車「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」を導入した。世界遺産「平泉」の観光に訪れるインバウンド(訪日外国人旅行者)や車椅子利用者がゆったりと利用でき、4日に運行を開始する。

 ジャパンタクシーは、2020年の東京五輪を見据えて外国人や車椅子利用者をターゲットに開発された。LPガスのハイブリッドエンジンを搭載し、リアの電動スライドドアや広い後部座席、荷室が特徴。車椅子に乗ったままでも乗車できるように床が低く設定され、専用のステップも装備されている。

 アイタクシーでは、東京五輪や19年のラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催に伴い平泉を訪れる観光客の増加が見込まれることに加え、北上山地(高地)が建設候補地とされる次世代の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の建設が実現すれば、さらに外国人が一関を訪れる機会の増加が予想されることから、より快適にタクシーを利用してもらおうとジャパンタクシーの導入を決めた。県内では同社のほか、盛岡、奥州両市の計3社が導入したという。

 今回は1台の導入だが、来春までに5台程度まで増やす方針。利用料金は他のタクシーと同額で、要請があれば運行に応じるとしており、花田代表取締役は「車椅子を利用する人や体格のいい外国人も乗りやすいと思うので、ぜひ利用してほしい」と語っている。

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