雄星にスポ栄光賞 花巻市
花巻市は4日、プロ野球西武の菊池雄星投手(26)=盛岡市出身、花巻東高出=に市スポーツ栄光賞を贈った。今季はパ・リーグ投手で最多勝(16勝)、最優秀防御率(1・97)の2冠を獲得する活躍。菊池投手は受賞を喜びながら「来季はライオンズで優勝できるようトレーニングを積んで頑張りたい」と語った。
花巻市役所で行われた贈呈式で、上田東一市長は「今年の活躍を見て、本当に良かったと思う市民は多い。一層の活躍を期待したい」と述べ、賞状と記念のトロフィーを手渡した。
菊池投手は「今年頂いた多くの賞の中でも一番価値のある、思い出に残る賞。なかなか結果が出せない中でも温かく見守って声を掛けてくれる方々に何とか応えようと取り組んできたことが、形になってきたと思う」とした上で、「子供たちに憧れや夢、元気を与えられるような選手になれるよう頑張りたい」と意気込みを示した。
今季は2冠に加え、ベストナイン、ゴールデングラブ賞にも初めて選ばれ、市は輝かしい成績で市民に勇気と感動を与えたとして栄光賞の贈呈を決めた。
同賞は優秀な成績を収めた市出身、市ゆかりの個人・団体をたたえる制度。これまでに菊池投手の活躍で2009年選抜高校野球大会で県勢初の準優勝に輝いた花巻東高硬式野球部、同年の全日本大学野球選手権大会準優勝の富士大硬式野球部、個人では15年にセ・リーグ打点王を獲得したヤクルトの畠山和洋選手(35)=同市出身、専大北上高出=、16年にパ・リーグ最優秀選手(MVP)となった日本ハムの大谷翔平選手(23)=奥州市出身、花巻東高出=がそれぞれ受賞している。