北上・西和賀
車内で無線通信 西北交通観光バス 外国人客の利便性向上へ【北上】
北上市和賀町岩崎新田の西北交通（佐井隆代表取締役）は、同社の観光バスに無線通信Ｗｉ－Ｆｉ（ワイファイ）が利用できるように通信環境を整備した。近年台湾をはじめ外国人観光客の利用が増える中、乗客の利便性向上を狙いに実施。通信環境の充実を図り、インバウンド（訪日外国人旅行者）の受け入れ拡大を目指す。
同社では、外国人観光客の利用が年々増える一方、国内の回線契約をしていない乗客が多く、スマートフォンやタブレット端末でインターネットを利用することができないことから、車内でＷｉ－Ｆｉが利用できる通信環境の整備が求められていた。
今回整備したのは、同社が観光バスとして運行する15台のうち６台。今月４日に開始した。同社などによると、国内回線契約していない外国人観光客のスマホやタブレットでも、Ｗｉ－Ｆｉを利用することでインターネットへの接続が可能。データの通信量も節約でき、利用料金を抑えることができるなどのメリットもあるという。
同社は、夏油高原スキー場と北上市内とを結ぶ無料シャトルバスの運行業務を受託しており、シャトルバスでも今月９日からＷｉ－Ｆｉが利用できるように準備を進めている。
佐井代表取締役は「路線バスでは導入事例がある一方、県内の観光バスではまだまだ整備が進んでいないと聞く。国内外のお客さまに喜んでもらうため、今後も通信環境の充実を進めていきたい」と意欲を語る。
