北上・西和賀

斬新なアイデア次々と 南いわて地域活性化塾・北上 若者らが意見発表

「南いわて地域活性化塾」の初会合。グループワークでアイデアを出し合う参加者

 県南地方の若者や青年が集う「南いわて地域活性化塾」の初会合は6日、北上市生涯学習センターで開かれた。ゲストによる講義やグループワークを通じ、岩手や地域を元気にするイベントや事業についてアイデアを出し合った。

 自治体や職種の枠を超えネットワークをつくり、今後のイベントや事業づくりの参考にしてもらおうと県南広域振興局が主催。大学生や自治体職員、地域づくり支援員、団体職員、民間人ら10~50代の30人が参加した。

 翁知屋(平泉町)の佐々木優弥代表取締役、北上観光コンベンション協会のふるさと納税チーム「きたかみチョイス」の登内芳也プロジェクトリーダーが講義。佐々木氏は、県南エリア伝統工芸協議会の活動を通じ「1社ではできないことも、他社と絡むことでいろいろな視点に気付く。自社にも他社にもいい影響があった」と語り、関東出身の登内氏は「よそ者だからこそ北上に来た時、面白いものがいっぱいあると思った。いろいろな地域資源を発掘できるはず」と説いた。

 その後、参加者がグループワークで「50万円あったら取り組みたいこと」について各自が意見を発表。川から見た県南の街を知る「川旅」、鉄道やバス、自らの足で巡る「リアル桃鉄」、富士大学生から未経験のスポーツを教わる「県南オリンピック」のほか、「ゆるキャラ天下一武道会」「南いわてはしご酒合戦」など斬新で多様なアイデアが出された。

 花巻市の大学生守屋颯真さん(18)は「自分の年代では出ない発想も出てきて、新しい知識を得るいい機会になった」と目を輝かせ、同市の地方公務員佐々木美紀さん(22)も「時間が限られる中で、みんなどんどんアイデアが出てきた。学生からは自分では考え付かないことも聞けた」と収穫を得た様子だった。

 県南局では2018年度早々にも2度目の会合を開く予定。

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