技能資格取得を促進 パンチ工業北上工場が大臣表彰
金型用部品の製造・販売を手掛けるパンチ工業北上工場(小原誠康工場長、北上市村崎野)は、2017年度の職業能力開発関係厚生労働大臣表彰を受けた。工場を挙げて社員の技能検定資格取得を促進する取り組みが評価された。同工場では、受賞を励みに有資格者の一層の拡大を期している。
同表彰は、認定職業訓練や技能検定実施に貢献した個人や事業所などをたたえている。今年度は42社・団体と115人が選ばれた。表彰式は11月に東京都で行われた。
同社(本社東京都品川区、武田雅亮代表取締役)は、熱処理炉を生かした特注製品を主力に国内外で事業を展開している。北上工場は1983年操業。製造に携わる200人をはじめ405人が勤務している。
「チャレンジ精神」を経営理念に掲げ、社員は率先して資格取得に挑戦。6日現在71人が技能資格を保有し、内訳は▽金属熱処理▽機械加工▽放電加工▽金属プレス加工―の4分野、17種類にわたる。
合格に向けた支援体制も手厚い。通常業務外で行う受験のための技能練習の時間にも手当を支給。資格取得者が後進を指導するほか、会社が練習用の資材を用意し、受験料も補助している。
小原工場長は「製造する物が毎日違うので、技能はとても重要。社員のスキルアップは最終的に会社の業績につながるので、さらに保有者を増やしたい」としている。