北上・西和賀

“大っ嫌い”も楽しい野菜 ふるさと納税返礼品に新商品【北上】

北上市のふるさと納税返礼品として開発された「やさい大っきらい⁉」を手にする(左から)髙橋社長、菅原さん、菊池代表

 北上市の青果店P&Cリンク(菊池康弘代表)と商品企画会社の祭り法人射的(髙橋裕子社長)は、同市のふるさと納税返礼品として新製品「やさい大っきらい⁉」を開発し、16日から発送を始めた。北上産の野菜や果物を規格外も織り交ぜて箱詰めし、イラスト付きのシールなどを同封。子供たちが親しめるよう工夫した。

 P&Cリンクスタッフで4児を育てる菅原遥奈さん(28)が「子供たちがじかに野菜に触れて、嫌いなものも食べられるように」と母親の立場から考案。子供たちを「野菜大好き」に変えようと、同市の地域おこし協力隊員でもある髙橋社長(38)があえて「やさい大っきらい⁉」と名付けた。

 1万5000円の寄付に対する返礼品で、北上産野菜10~12品目を詰め合わせる。今回はタマネギ、キャベツなどだが季節ごとに品を変え、二股のダイコンといった珍野菜や違った色のカラーニンジン、少し傷がついた「訳ありリンゴ」など規格外も入れる。菊池代表(46)は「市場流通していない野菜も面白くアレンジしている。規格外といっても味、品質とも申し分ない」と自負する。

 漫画家二人組ユニットsonnoの一人で「里山ごちそうスケッチ」を手掛けた北上出身のみやおさんがユニークなイラストを仕上げ、同市の佐々木印刷がラベルを担当した。

 子供たちには野菜にシールを貼り付けて多様な顔に「変身」させ、遊びながら匂いや肌触りを確かめてもらう。シールの粘着剤には安全な菜果ラベルを使用。「最後にシールをはがし、家族と料理を一緒に作って食べてもらえれば」といい、野菜を使ったレシピも同封する。

 3人は「規格外のものも含め、子供たちにも野菜に親しんでほしい」と願いを込めている。

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