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次世代研究者が発表 盛岡で東北大会 一関二高、動物遺伝探る

口頭発表の審査でプレゼンテーションする一関二高の生徒たち

 中高生が研究や開発の成果を発表する「サイエンスキャッスル2017」(実行委主催)の東北大会は17日、盛岡市の岩手大で開かれ、東北などの中高生のほか、本県からは一関二高の生徒が出場し、さまざまなテーマの研究成果を発表した。

 12年から開かれ、東北大会は3回目。本県での開催は初めてとなる。スライドを使用したプレゼンテーションを行う「口頭発表」、ポスターを使用したプレゼンテーションの「ポスター発表」の2部門の審査が行われた。

 口頭発表では東北などから12校が出場。「野生トウホクサンショウウオの産卵期における生態調査」など、さまざまなテーマの研究成果を発表した。

 このうち一関二高理科研究部は菅原夏美部長(2年)、齋藤麻緒里さん、佐藤彩花さん、佐藤凌祐君(以上1年)の4人が「県内に生息するホンドハタネズミの遺伝的多様性」を発表した。

 日本固有種のホンドハタネズミについて、関西や九州では絶滅が危惧されている中、県内のハタネズミの生息状況や環境、遺伝的多様性の違いを手掛かりに野生動物の絶滅の原因を解き明かそうと取り組んだ。県内の5カ所の農場でハタネズミ28匹を捕獲し、7種類の遺伝子配列を持っていること、発見したことなどをスライドを使って説明した。

 菅原部長は「発表することで課題も見えてくる。こういった機会があればどんどん参加して今後の研究に生かしたい」と話していた。指導している同校の長谷川潤二教諭は「発表を通して生徒が自ら考え成長してもらいたい」と述べた。

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