花巻

万客魅了し舞い納め 大償、岳神楽【花巻】

岩戸舞などが演じられた大償神楽の舞い納め

 花巻市大迫町に伝承される大償神楽の舞い納めは17日、同町内川目の神楽の館で行われ、1年を締めくくる優雅な舞が詰め掛けたファンを魅了した。

 神楽衆16人が出演し、「四人鳥舞」を皮切りに「山神舞」や「岩戸舞」、狂言「嫁とり」、「悪人退治」など締めくくりの「権現舞」も含めて9演目を披露。鮮やかな装束をまとった舞い手が太鼓や笛の音色に合わせて演舞を繰り広げ、演目が終わるごとに盛大な拍手が送られた。

 ともに早池峰神楽として国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録される岳神楽の舞い納めが同日夜に重なったこともあってか、例年以上の来場で満員状態。大償神楽保存会の阿部輝雄会長は「慌ただしさで自分たちの芸のレベルアップは思うようにできなかったが、その分、充実した年だったと思う。若い会員が頑張っているところを大勢の方に見ていただきありがたい」と話していた。

 2018年の舞い初めは、大償神楽が1月2日午前10時30分から神楽の館で、岳神楽は同3日午前10時30分から同町内川目の早池峰神社参集殿で行われる。

地域の記事をもっと読む

花巻
2025年5月19日付
花巻
2025年5月19日付
花巻
2025年5月19日付
花巻
2025年5月18日付