毎朝走り35年 佐藤誠之さん(83) 花泉・涌津【一関】
雨の日も雪の日も休まずジョギングに取り組んでいる一関市花泉町涌津の開業医佐藤誠之さん(83)が、35年連続無休走を達成した。「走りに勝る薬なし」を信念に続けてきた大記録。今後は「朝起きて足が向けば続けたい」と、無休走にはこだわらないものの元気いっぱいだ。
佐藤さんは地域医療を担う身として「自らが健康でなければならない」と30代後半にジョギングを始めた。走る前は体重が90キロを超えていたが、ジョギングによって減量。48歳からは「毎日続けることに意義がある」と無休走に挑戦し、薬いらずのスラリとした健康体を維持し続けてきた。
長年12キロ走を日課とし、各地のマラソン大会に出場。さらに町内の走る仲間と「花泉らんらん」を結成し、愛好者の拡大に努めた。マラソン大会への出場は79歳を最後に幕を引いたものの、無休走は継続。「歩くよりも遅くなった」と笑うが毎朝5キロを“走破”している。
今月15日に35年連続を達成。17日夜にはその快挙を祝う会が走る仲間によって市内で開かれた。佐藤さんは支えとなった「走りに勝る薬なし」「無理せよ、それが鍛錬だ」「走れ、すべては解決する」の3つの言葉を紹介し、健康に楽しく走ることの大切さを伝授した。
花泉らんらんの佐々木力会長は「先生を目標に走り続けていきたい」と誓った。