一関・平泉

健康談議 ネタに 書店員が選ぶシニア川柳 全国から応募 入選10句決まる【一関】

一関市シニア活動プラザ主催のシニア川柳で入選した岩渕さん(右)と小野寺さん

 一関市シニア活動プラザ(菅原敏所長)主催の第5回「本屋の店員さんが選ぶシニア川柳」の表彰式は19日、同市大町の同プラザで行われた。最高賞の大賞には柴山洋さん(75)=横浜市=の「健診を 終えて女房と 月見酒」が輝いたほか、市内からはペンネーム虚弱体質こと岩渕則雄さん(66)=同市末広1丁目=と、綿帽子こと小野寺美紀子さん(67)=同市幸町=の作品が入選。表彰状を贈るなどして、シニアならではのユーモアあふれる作品をたたえた。

 「本屋の店員さんが選ぶシニア川柳」は、2013年度から市書店組合の協賛で毎年実施している。今年は9月から2カ月間、「健康・休」をテーマに募集した結果、33都道府県に住む55~105歳の186人から470句の応募があり、書店員が大賞1句を含む入選作品10句を選んだ。

 式では菅原所長が市内から入選した2人に表彰状などを手渡し、「5回目の今年は北は北海道、南は宮崎県まで広く応募があった。シニア川柳に関心を持っていただきありがたい。入選おめでとうございます」と祝福した。

 4回目の応募で3回目の入選となる岩渕さんの句は「ドック前 生活正して 後乱れ」。健康診断前だけ健康に気を付けていたという上司を思い浮かべて作ったという。「入選できてうれしい。川柳は決まりがなく、自分の性格に合っている。これからもずっと作り続けたい」と笑みを浮かべた。

 小野寺さんの句は、健康に関する話題が増えるシニア世代を表した「雑談に 医療用語の 聞きかじり」。初入選に「まさかと思った。川柳は人を笑顔にするもの。これからも楽しみながら作りたい」と意欲を見せた。

 大賞と2人を除く入選作品は次の通り。(敬称略)

 「老犬と 休みやすみの 散歩道」猪口和則(名古屋市)▽「きれいだね 頬を染めるが 胃の写真」白江幸子(大阪府堺市)▽「ペアルック 照れる夫と ウオーキング」三村佳子(同府富田林市)▽「あの人の 説明できて 名前出ず」ウシやん(名古屋市)▽「リタイアに 三日で飽きて 職探し」万歩計(千葉県船橋市)▽「パンダには 悪いが俺も しゃんしゃんだ」テクノボー(宇都宮市)▽「八分目 くらいにしとこ 腹と愚痴」福蜜柑(宮崎県都城市)

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