県内外

技能五輪国際大会 夢かなえ金メダル 日本代表メンバー最上さん【岩手】

達増知事(左)に技能五輪国際大会で金メダルを獲得したロボットを披露する最上さん

 10月にアラブ首長国連邦で開催された第44回技能五輪国際大会の職種「製造チームチャレンジ」で、日本代表チーム(3人)の1人として出場し、金メダルを獲得した最上拓さん(24)=デンソー所属、滝沢市出身=は21日、県庁を訪れ、達増拓也知事に成績を報告した。最上さんは「国際大会で金メダルを取ることが夢だったので、今まで生きてきた中で一番うれしい」と語った。

 同大会は、技能水準の向上や国際交流親善などを目的に2年に1度開催される。今大会は51職種が行われ、59カ国・地域から1251人が出場した。

 製造チームチャレンジは、日本を含む11カ国が出場した。今年のテーマは危険物を回収するロボットで、事前に公開される仕様書に基づき、現地に部品を持ち込んで製作する技術などを競った。

 最上さんは滝沢市内の中学校を卒業後、技能五輪国際大会の金メダルを目標に、愛知県のデンソー工業学園に入社。4回目の挑戦で初めて国際大会出場を果たした。

 県庁を訪れた最上さんは、映像を交えながら大会の様子や苦労した場面などを説明した。

 達増知事は「技能競技の世界大会で岩手から金メダリストが輩出されたことは、県民に希望を与える快挙。将来ものづくり産業を目指す若者の励みになる」と活躍をたたえた。

 最上さんは「今後は後進の育成が仕事になるので、自分が得た経験を生かしてこの金メダルをつなげていけるように今後も技能五輪に携わっていきたい」と話し、後進の育成に意欲を見せていた。本県の後輩に対しては「いろんなことに興味を持って、自発的に取り組むことで道が開ける」とアドバイスした。

地域の記事をもっと読む

県内外
2025年5月2日付
県内外
2025年5月2日付
県内外
2025年5月2日付
県内外
2025年5月2日付