歳末点描2017 新年の多幸願い 毛越寺で餅つき【平泉】
餅つきは新年を迎える大切な段取りの一つ。年の瀬も押し迫った28日は各地で正月に食べたり、供えたりする餅の用意に追われた。
平泉町の毛越寺(藤里明久貫主)では新年を迎える準備も大詰めを迎え、諸堂の供え餅として餅つきが行われた。しめ縄で本堂前に結界を張り、清めの加持祈祷(きとう)を行った後、法衣に白たすき姿の僧侶や参拝客らが力強くきねを振るった。
同寺の寺﨑法俊さん(37)は「今年大変だった人、幸せだった人にも全てに平等に幸せが訪れますように」と新年の多幸を願い餅をついた。
ついた約20キロの餅は鏡餅にして本堂と位牌堂、常行堂(本尊、摩多羅神(またらじん))、開山堂、義経堂の6カ所に供える。30日には破魔矢など縁起物の加持祈祷を行い、新年の準備が整う。
同寺の大みそかと元日は拝観無料。先着108人で除夜の鐘のつき手を募っている。