花巻

初のシニアで女王 全日本ボクシング 住吉選手(花巻出身、水沢工出)喜び報告

全日本女子選手権シニア・バンタム級での初優勝を報告した住吉選手(中央)と父博文さん(左)、髙原副会長

 ボクシングの第16回全日本女子選手権シニア・バンタム級で初優勝を飾った花巻市出身の住吉さくら選手(18)=水沢工業高出、自衛隊体育学校=が28日、花巻市役所を訪れた。上田東一市長に結果を報告した住吉選手は「東京五輪出場に近づくことができるよう一歩ずつ頑張りたい」と飛躍を誓った。

 住吉選手は鳥取県米子市で13~17日に開かれた同選手権に出場。6人によるトーナメント方式で優勝を争い、決勝までの3試合でいずれも判定勝ちを収めた。住吉選手は水沢工高時代に同大会にジュニアの部で出場しているが最高は準優勝のため、今大会がシニアデビューにして初の頂点となった。

 市役所には住吉選手と父親の博文さん(51)、住吉選手を小学4年時から指導している県アマチュアボクシング連盟の髙原貞夫副会長(82)が訪問。

 4月から半年間、陸上自衛隊多賀城駐屯地などに勤務していたことでトレーニング不足だったが、10月途中からは自衛隊体育学校(陸自朝霞駐屯地内)で練習を再開してシニアの初試合に臨んだ住吉選手は「9キロ減量して出場したが、前に出ながら手数を多くしてパンチを当てることを意識した」と試合を振り返った。

 2020年東京五輪については「今回の優勝で五輪に近づいたと感じるが、出場というところまでは見えていない。まず階級をフェザー級に上げ、練習を一つ一つ頑張りたい」と目標を語った。

 上田市長は「国内でも一番優れた環境の中で練習しているので頑張ってほしい。自分が楽しんでボクシングをしてほしい」と激励した。

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