北上・西和賀

雪詰め、全国へ 大根の一本漬け出荷【西和賀】

大根の一本漬けが入ったケースに雪を入れるスタッフ

 西和賀町の第三セクター・西和賀産業公社(代表取締役社長・細井洋行町長)は、冬の特産品として知られる「大根の一本漬け」の出荷作業を進めている。2017年最後の出荷となった29日は、スタッフが膝丈ほどの高さに積もった雪をケースに敷き詰める作業を進めていた。

 一本漬けは、古くから伝わる製法で受け継がれてきた冬の味覚。減塩、薄味でパリパリとした食感が特徴。まとめて購入できるオーナー制で注文された商品は、毎年保冷用として雪と一緒に全国各地に届けられる。

 今季の発送作業は同町上野々の加工場で19日にスタート。29日は同公社スタッフが、袋詰めした大根を発泡スチロールのケースに入れた後、周辺に積もった雪を入れて50ケースを出荷した。

 近年は雪不足で確保に苦労したものの、スタッフは「雪は一本漬けを受け取る人たちに喜ばれている。今年はたくさんあるので安心して出荷作業ができる」と語った。

 同公社によると、今季は昨季の2万本を上回る3万本の出荷を目標としていたが、今夏の日照不足の影響で2万5000本しか確保できなかったという。

 それでも順調な受注により、同日現在で1万5000本を出荷。注文の締め切りは当初来年2月上旬としていたものの、1月中には在庫がなくなる見通し。同公社の廣瀬稔生産加工課長は「数量としては当初の目標に届かなかったが、今年もおいしい一本漬けができた。数に限りがあるので早めに購入してほしい」と呼び掛ける。

 問い合わせは同公社(12月30日~元日は休み)=0197(82)2211=へ。

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