響け、奇跡のオルガン 震災乗り越え演奏会 県立博物館で3月3、11日【岩手】
県立博物館などが主催する「天に響け 陸前高田 奇跡のオルガン演奏会」は、3月3、11の両日に盛岡市上田の同館で開かれる。ピアニストらが出演して、東日本大震災の津波で被災しながらも、支援者らの尽力で無事修復されたリードオルガンを演奏し、“希望の音色”を響かせる。
このオルガンは、昭和初期から中期にかけて陸前高田市の幼稚園や保育園で使用された。2004年に同市立博物館に寄贈されたものの、震災で被災。日本リードオルガン協会に委託し、14年に修復が完了した。
演奏会は3日午後2時、11日午後2時50分に開演。作曲家でピアニストの中村由利子さんが出演し、「早春賦」「天に響け」などを演奏する予定。両日とも鑑賞は無料。定員各140人。
3日は歌手白鳥英美子さん、バイオリニスト伊禮しおりさん(遠野市在住)も出演する。
11日は同時開催される「大津波プロジェクトシンポジウム」の参加者を聴講対象とする。
問い合わせは県立博物館=019(661)2831=へ。