一関・平泉

後藤新平の書、市に 2代目市長故松川氏所有 「雲従龍」公開を検討【一関】

一関市に寄贈された後藤新平の書

 旧一関市の2代目市長を務めた故松川昌藏氏が所有していた奥州市出身の政治家後藤新平の書が、松川氏の家族から一関市に寄贈された。実際に書かれた時期や松川氏の手元に渡った経緯などは不明だが、松川氏が新平のおいに当たる故椎名悦三郎元外務相の秘書を務めたことが関係しているとみられる。勝部修市長は「市に寄贈いただいた書であり、新年度には市民に披露する機会をつくりたい」と話している。

 書の大きさは縦0・5メートル、横1・4メートル。紙ではなく布地に右側から「雲従龍」、左側には「新平」と書かれている。長年松川家に飾られていたが、「父が一関でこういう仕事をしていたということを市民に知ってもらいたい」という娘の葉子さん(千葉県船橋市在住)の強い希望から2017年12月下旬に一関市に寄贈された。

 市によると、書は中国の史記「伯夷列伝第一」にある「雲従龍風従虎」の前3文字。「龍は天に昇って雲を呼ぶ、虎は千里走って風を起こす」との意味があり、「物事を成し遂げようとする固い決意をすれば、同じ志を持つものが共鳴して一気にエネルギーが融合し、個々の力では到底なし得なかったことが実現できるようになる」と解釈されるという。

 勝部市長は、当面は市役所本庁で管理するものの、「協働のまちづくりの原点だ」として今後の公開を検討することにしている。

 松川昌藏氏は一関市東山町松川出身の政治家で、1952年5月16日から54年12月31日まで旧一関市2代目市長を務めたほか、椎名氏の秘書も担った。

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