一関・平泉

閑寂枯淡 雪の厳美渓【一関】

雪に覆われた厳美渓。水墨画のような風景を映し出している=10日午前、一関市厳美町

 10日の県内は強い冬型の気圧配置の影響で、雪に見舞われた。一関市厳美町の名勝天然記念物・厳美渓では、川面の岩や渓谷沿いの木々が雪に覆われ、幻想的な雰囲気を醸し出している。

 一関地方はここ数日は気温が高く雨の降る日もあったが、10日は未明から湿った雪が降り、日中は吹雪に見舞われる時間帯もあった。市街地では、市民が重い雪に苦労しながら路外にかき出す姿が見られた。

 磐井川によって浸食され、奇岩や深淵(しんえん)などが織り成す渓谷の厳美渓も、前日までとは打って変わって冬景色となり、岩に積もる雪と川の流れが静寂の中に水墨画のような風景を映し出している。

 盛岡地方気象台によると、11日は冬型の気圧配置や気圧の谷の影響で、内陸は雪の降る所が多いが、夕方からは晴れる見込み。

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