北上・西和賀

1年活躍 決意込め めでた舞継承 黒岩小児童が笠揃え【北上】

そろいの衣装でめでた舞の練習成果を披露する黒岩小の児童

 北上市の黒岩地区交流センターが開設する芸能伝承教室「めでた舞」の練習成果を披露する「笠揃(かさそろ)え」は13日夜、同センターで行われた。黒岩小学校の4、5年生12人が舞と太鼓演奏を元気に発表し、地区の伝統芸能を受け継ぐ決意を新たにした。

 めでた舞は黒岩太神楽の副舞で、40年近く前に伝承活動が始まり、同校児童に受け継がれている。6年生が舞を、5年生がはやし方を担当して1年間活動。同教室では来年度の伝承活動に向けて4、5年生が舞と演奏の基本を学んでいる。

 今年の稽古は6日に開始。4年生8人と5年生4人が黒岩太神楽保存会の会員から指導を受けた。児童たちはめでた舞の歌詞を覚え、4年生は太鼓のたたき方を、5年生は舞独特の扇を回す所作「扇車」や手足の動作などを毎日夜7時から約2時間練習に励んだ。

 最終日は初めに保存会員が太神楽を舞い、続いて保護者が見守る中、めでた舞の衣装を着た児童たちが8日間の練習成果を発表した。児童たちは保存会員のはやしに合わせ「ハァー、めでたいな」と歌いながら太鼓をたたき、優雅に舞った。

 大橋纏さん(4年)は「楽しく太鼓をたたくことができた。いろいろな所で演奏してみんなに喜んでもらいたい」、多田宜永君(5年)は「踊りを覚えるのが難しかった。今年1年、一生懸命舞いたい」と力を込めた。

 保存会の昆美知男会長は「よく頑張って覚えた。子供が減ってきているが、地区の伝統芸能を絶やさず守っていきたい」と子供たちのさらなる成長を期待していた。

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