花巻

早池峰クラブ全国へ 軟式野球チーム 一戦必勝、練習に熱【花巻】

東北地区代表としてマツダスタジアム広島大会に出場する早池峰クラブ

 花巻市大迫町を拠点に活動する軟式野球の早池峰クラブが、20、21日に開催される全国大会「第1回マツダスタジアム広島大会」に出場する。東北地区代表として広島カープの本拠地球場に乗り込むナインは、「一戦必勝」を掲げて冬場のトレーニングに打ち込んでいる。

 同クラブは1970年に創部し、現在のメンバーは同町を中心に25人ほど。これまでの戦績などが認められ、同大会を主催する「PRIDE JAPAN」の推薦により出場が決まった。

 いずれも右腕の伊藤祐介(24)、伊藤重幸(26)両選手、川村佳祐主将(28)ら投手陣を柱に守備からリズムをつくるのがチームカラー。攻撃は川村主将が出塁し、髙橋仁規選手(27)、伊藤祐選手ら中軸で返すのが得点パターンだ。

 4番の髙橋選手は「上位も下位も全員でつなぐ。どんなピッチャーが相手でも、逆らわずコンパクトに振り抜く自分のスイングをしたい」と抱負。川村主将は「全国大会で大量点は望まず、一人ひとりが自分の役割をしっかりこなすことが重要。少ないチャンスで点を取り、守って勝ちたい」と闘志をかき立てる。

 シーズン中は大迫球場で週2回練習し、日曜日に試合を重ねているが、冬季は積雪の影響により練習場所やメニューが限られるのが悩みの種。亀ケ森体育館や同球場駐車場などでキャッチボールやノックといった基礎トレーニングに取り組んでいるものの、大会を目前に調整は難航する。

 それでも伊藤尚樹監督兼選手(35)は「ハンデはあるが、背伸びしないで自分たちのできることをやるだけ」ときっぱり。「マツダスタジアムでプレーできる貴重な機会を全員で楽しみたい。一試合ずつ大事に戦いながら優勝を目指す」と意気込みを新たにする。

 大会は全国各地区から推薦された8チームが出場し、トーナメントで初代王座を争う。早池峰クラブは1回戦で東海地区代表のカービー・パケット(愛知)と対戦する。

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