アスリート育成 スポーツ栄養士が解説 食事、生活管理の要点示す【金ケ崎】
いわてベースボールドリームプロジェクトによる講演会「賢い親は知っておきたい野球アスリート栄養学」は13日、金ケ崎町永沢の県立県南青少年の家で開かれた。管理栄養士・日本体育協会公認スポーツ栄養士の臼井名津子さん(盛岡市)がスポーツに取り組む子供たちなどにも重要な食事や栄養摂取、生活管理のポイントなどを示した。
保護者や指導者を中心に35人が参加。県体育協会スポーツ医科学委員会委員などを務め、高校・社会人など県内の健康、スポーツの栄養指導にも取り組んでいる臼井さんは「昔は体の小さい選手が多かったが、他の県と比べても見劣りしなくなってきた。練習の仕方なども良くなっているが、食事の部分が大きいと思う。地区によって体格差があるが、そういうものをなくして岩手全体の底上げをしたい」と語った。
アスリートに必要な体づくりについては「栄養と運動、休養のバランスが大事」とし、早寝、早起きして朝ご飯を取る規則正しい生活習慣の重要性を強調。「炭水化物でもすぐに使えるエネルギーになるのは糖質。油は消化に時間がかかり、運動直前には控える」などと、効率的な栄養摂取の仕方も説明した。
高校時代野球部のマネジャーを務めていた経験などを踏まえ、選手による自己管理の大切さも指摘。「選手ができることまで保護者がやってあげることが、本当に選手のためになるのか。身の回りのこと、体調管理も含め、自分のことを自分でできる力をこれからの選手にも身に付けてもらいたい」と呼び掛けた。