花巻

カード提示でサービス 加入促進の起爆剤に 県、「消防団応援の店」事業開始【花巻】

セレモニーで代表受領する県消防協会の大森会長(右)

 県の「いわて消防団応援の店登録事業」開始に伴う消防団員カードの交付セレモニーは18日、花巻市湯本の花巻温泉ホテル千秋閣で行われた。消防団員の加入促進、県民の消防団に対する理解増進を促す目的で、同日スタートした事業。全国的に課題となっている団員減少に歯止めをかけるため、県は事業アピールを加速させる。

 本県の消防団員は1985年度約2万7200人、96年度約2万5900人など減少傾向。2017年4月現在では約2万1800人まで減っており、地域防災力への影響が懸念されている。

 団員カードは県内団員が市町村を通じて消防団員に交付され、登録店舗で提示すると特典や割引などのサービスを受けられる。県南部を中心に飲食店や各種小売店など約50店が同日までに登録を完了している。県では当面、協力店舗数500を目標に事業周知を図る。

 交付セレモニーは同日、同ホテルで行われた消防団長等幹部研修会の中で行われた。県総合防災室の石川義晃室長が、県消防協会長で一関市消防団の大森忠雄団長にカード見本を手渡した。同室の山田壮史防災消防課長は「まずは協力店の数を増やすこと。PRに力を入れたい」と語り、事業が団員増加の起爆剤となるよう願っていた。

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