奥州・金ケ崎

自慢の地域資源題材 奥州お宝かるた完成

地域の名所や歴史を題材に制作された「奥州お宝かるた」
完成後初めてのかるた大会を楽しむ古城地区の子供たち

 奥州市協働のまちづくりアカデミー受講者らは、市内の魅力的な資源を題材に「奥州お宝かるた」を制作した。読み札の言葉と絵札の図案、制作スタッフを市民から募集して完成させ、子供たちが早速、かるた取りを楽しみながら地域の名所や歴史への関心を高めた。

 地域リーダーの育成を目指す2017年度の同アカデミー3グループの一つ。人口減少という地域課題の解決に向けた実践活動として企画し、昨年夏から作品とスタッフを募集。応募のあった55点を基に秋から制作を始め、44枚のかるたとして年明け早々に完成した。

 五十音での読み札は、「牛博は世界にひとつの博物館」「星空も又三郎も種山ケ原」「めし・うし・うまい!奥州市」など各地の名所や祭り、偉人、伝承芸能、特産品などを取り上げ、裏面に解説文を添えた。

 絵札は、10歳からお年寄りまで色鉛筆か水彩を用いたイラスト、写真を合成したものなどバラエティーに富む手作り感あふれる作品になった。

 初お披露目の場となったかるた大会は、同市前沢区の古城地区センターで12日に開かれた新春ふれあい広場(古城振興会主催)の中で例年のかるたに代えて開催。小学生約40人が6班に分かれて挑戦し、夢中で取り合った。最高の11枚を取った前沢小4年の千田陽和太君は「南部鉄器や円筒分水工など社会科の授業で習ったものがたくさんあり、楽しかった。またやってみたい」と話した。

 制作スタッフは、第4期3班(中村幸成リーダー)の塾生5人と一般応募のボランティア3人、市職員1人の9人。

 かるた作りを提案した塾生の千葉真澄さん(41)は「子供から大人まで遊びながら楽しく地元を知ってもらえると考えた。子供たちが身を乗り出して本気で取り合っていたのでうれしい」と喜んだ。

 70セットを制作。各地の図書館や地区センター、一般応募の採用者にも贈る。

 同班は活動を継続し、かるたの題材で取り上げた名所などの見学ツアーを企画する方針。

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