花巻

酸味、風味 梅ぎゅっと ジュース、ゼリー製造 来月3日に試験販売 外川目協議会【花巻】

外川目梅の里協議会が製造した梅のジュースとゼリー

 花巻市大迫町の外川目梅の里協議会(浅沼利一郎会長、会員11人)は、外川目地区産の梅を使ったジュースとゼリーを製造した。ジュースは3年がかりで試行錯誤を重ねた労作で、両商品とも2月3日の地域行事で試験販売する。2018年度から本格的に売り出すことにしており、梅を活用した地域づくり構想を推進する。

 同協議会は地区民有志により15年5月に設立。これまで県や市の補助金を活用し、加工業者に依頼してジュースを試作してきた。試飲した地域住民らの反応を踏まえ、甘さや瓶のサイズなどを改良。17年度は同ジュースを使ったゼリーの開発にも取り組んだ。

 急速冷凍した梅を搾って作る果肉入りの「うめっこジュース」(180ミリリットル)は2種類で、ともに原料は梅とグラニュー糖のみ。南高梅を使用したものは梅本来の酸味や風味を味わえるのが特徴だ。一方、東北地方で生産されるのが珍しい品種「露茜」を使用した方は赤色が鮮やかで、上品な甘味が感じられる。

 試験販売は来月3日に大迫交流活性化センターで開かれる大迫新春講演会に合わせて行われ、南高梅は1本230円で100本、露茜は今年度不作だったこともあって1本250円で50本を用意する予定。それぞれのジュースを使った「うめっこゼリー」は、南高梅が130円、露茜が150円で各50個を販売する。

 梅の味わいが凝縮されたジュースは焼酎割りや料理などに応用できるほか、この時期は温めて飲むのもお薦めという。両商品とも同町外川目の産直「未来路」でも試験的に取り扱っている。

 同会の浅沼義子さん(62)、佐々木君子さん(67)、瀬川アツ子さん(67)=いずれも同町外川目=は「防腐剤などを使っていないので飲み切りサイズで販売することにした。果肉が入っていること、きれいな色をアピールして売り込みたい。今後も地元の梅を使って地域を盛り上げていきたい」と話している。

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