花巻

花巻東 センバツへ 6年ぶり3度目

選抜大会出場が決まり喜びの表情を見せる花巻東ナイン=26日午後4時ごろ、花巻市松園町の同校

 第90回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園球場)の出場36校を決める選考委員会は26日、大阪市内で開かれ、一般選考で花巻東が選出された。花巻東の選抜出場は6年ぶり3度目、甲子園出場は2015年の全国選手権大会以来5季ぶりで、春夏通算11度目となる。【社会面に関連】

 花巻市松園町の同校に日本高野連から選出を伝える電話が入り、小田島順造校長が選手たちを中庭に集めて報告すると、歓喜に包まれた。

 花巻東は、昨秋の県大会決勝で黒沢尻工を6-3で破り、3年ぶり9度目の優勝。東北大会では初戦の2回戦で角館(秋田)を5-2、準々決勝で由利工(同)を4-2、準決勝で日大山形(山形)を6-4で下して決勝に進出した。

 決勝では聖光学院(福島)と対戦し、4点差から一時同点に追い付く底力を見せたものの、4-6で惜敗。初優勝はならなかったが、44年ぶりに準優勝した。

 花巻東は攻守に安定感があり、秋季県大会、東北大会は全て3点差以内と競り合いにも強い。打線は4番紺野留斗(2年)を中心に勝負強さが光る。主戦田中大樹(2年)をはじめ、最速143キロ右腕の西舘勇陽(1年)らを擁する投手陣は厚い。

 選抜大会で花巻東は、初出場だった09年に菊池雄星(西武)が快投を続け、県勢初の準優勝に輝いた。2度目の出場となった12年には大谷翔平(エンゼルス)を擁して臨み、優勝した大阪桐蔭(大阪)と激闘を演じており、今大会での活躍にも期待が高まる。

 県勢の選抜出場は3年連続。今大会は90回の記念大会のため、一般選考は例年より4校多い33校、21世紀枠は例年通り3校。東北地区の一般選考は例年より1校増え、3校が選ばれた。

 組み合わせ抽選会は、3月16日に大阪市内で行われる。

 達増拓也知事 春の甲子園に岩手代表が出場することが県民にとっては大きな喜びとなるので、活躍してどんどん勝ち進んでもらいたい。

 【花巻東高沿革】1956年花巻商業高として創立。75年富士短期大学付属花巻高に改称した。81年谷村学院高と統合し、82年4月から現校名。校訓は「感謝・報恩・奉仕・勤勉・進取」。スポーツが盛んで、硬式野球部はこれまで春に2度、夏に8度甲子園に出場し、菊池雄星投手(西武)らを擁した2009年は春準優勝、夏4強、13年夏も4強に入った。米大リーグ・エンゼルスに入団した大谷翔平投手らも輩出。小田島順造校長、生徒663人。花巻市松園町55の1。

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 ◆選手ひとこと
 ◆強みは選手層の厚さ

 
【号外】花巻東 センバツへ
(いわにちコレクションで公開)

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