センバツへ始動 花巻東 「出場、ゴールではない」
第90回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園球場)の出場決定から一夜明けた花巻東ナインは27日、花巻市松園町の同校で気持ちを新たに練習を行い、6年ぶり3度目の春の夢舞台に向けて士気を高めた。
練習は午前10時ごろから始め、ウオーミングアップなどの後、投手と野手に分かれてそれぞれのメニューに取り組んだ。
投手陣は、同校近くの花巻球場の室内ブルペンで投げ込みを実施。田中大樹投手(2年)らがマウンドに立ち、佐々木洋監督の指導を受けながら腕の振りなどフォームを確認した。
同校室内練習場では、主力選手がティー打撃やバッティングマシンを使った練習で快音を響かせた。
菅原颯太主将(2年)は「出場決定後にミーティングを行って気を引き締めた。今後は野球だけでなく、私生活まで視野に入れて厳しく取り組んでいきたい」と意気込みを語った。
浮かれた様子もなく黙々と練習をこなすナインの姿勢に、佐々木監督は「(決定後)選手たちには出場がゴールではないと伝えた。全員が気を緩めず、いい緊張感を保てている」と目を細めた。
チームは2月上旬に大阪府などに遠征して実戦を積みながら調整し、大会本番に備える。