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香港でトップセールス 花巻・遠野・平泉観光推進協 誘客促進へ情報発信【岩手】

 花巻、遠野、平泉の3市町関係者は4~6日、香港を訪問してトップセールスを行う。東北や県内への誘客促進を狙い、魅力ある観光情報を発信して3市町の売り込みを図る。

 3市町の観光協会で構成する「花巻・遠野・平泉観光推進協議会」が実施主体。観光庁がインバウンド(訪日外国人旅行者)を呼び込む地域の取り組みを支援する「東北観光復興対策交付金」を活用する。

 訪問するのは、花巻市の上田東一市長、遠野市の飛内雅之副市長、平泉町の齋藤清壽副町長、花巻観光協会の佐々木博会長、平泉観光協会の千葉力男副会長のほか、3市町の観光・宿泊施設、県の関係者ら22人。花巻市の春日流鍋倉鹿(しし)踊り保存会の会員5人も同行する。

 花巻市などによると、香港の訪日旅行者は、2011年の東日本大震災発生で大きく落ち込んだものの、17年度で震災前の水準までに戻ったという。

 インバウンド振興で東北への外国人旅行者は台湾が多くを占める状況だが、3市町では台湾に次ぐ需要市場の香港で、官民一体となった観光情報を発信し、友好関係の構築と香港の人々が訪日したくなるような魅力ある旅行商品の造成と販売を目指す。

 現地では、旅行大手EGLツアーズを訪問し日本への送客に対しお礼を述べるほか、日本政府観光局香港事務所を表敬訪問する。現地の旅行会社十数社が参加して観光情報や観光施設を紹介する観光セミナー(旅行説明会)を開催。花巻の四季の自然や温泉、遠野の日本の原風景、平泉のユネスコ世界遺産「平泉の文化遺産」など3市町の観光資源を紹介する。また、旅行会社との情報交換会も開かれる予定で、郷土芸能の鍋倉鹿踊りを披露する。

 花巻市観光課では「3市町の観光資源を香港の旅行会社にアピールし、旅行商品の造成と販売を促進したい。東北そして本県への観光客の増加を図り、相互の交流促進につなげたい」としている。

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