一関・平泉

盤上の攻防、熱く 岩手日日杯新春将棋 2部門に58人【一関】

盤上で熱戦を繰り広げる参加者
▲鈴木寛直さん
▲上條喜稔君

 第22回岩手日日杯新春将棋大会(岩手日日新聞社主催、日本将棋連盟一関支部共催)は4日、一関市上大槻街のホテルサンルート一関で開かれた。58人が盤上で激しい攻防戦を展開した結果、初段以上のAクラスは奥州市立水沢南中学校1年の上條喜稔君(13)=奥州市水沢区=、1級以下のBクラスでは鈴木寛直さん(26)=平泉町=がそれぞれ優勝を飾った。

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 県南と宮城県北を中心に、秋田県や埼玉県も含めて小学生から80代までの幅広い年齢層からAクラスに28人、Bクラスに30人が参加。羽生善治2冠の永世7冠達成や中学生棋士の藤井聡太五段の活躍などによる将棋ブームを背景に、例年にない参加者の多さとなった。

 審判長の飯塚祐紀七段の合図で対局がスタートし、両クラスともリーグ戦5回戦で争った。会場は静寂の中に駒を打ち対局時計をたたく音が響き渡り、参加者の緊張感をうかがわせた。じっくりと長考する姿も見られ、今後の展開を予想しながら盤上で火花を散らした。

 Aクラスで優勝した上條君は「途中で悪い将棋もあったが、最後で逆転できた」、鈴木さんも「ぎりぎりという感じだったが、勝ち切ることができた」と笑顔を見せた。

 飯塚七段は対局を振り返り「熱戦、熱戦また熱戦の連続で、内容も非常に素晴らしい将棋が多かった」と総評した。

 表彰式後には飯塚七段による指導対局も行われ、10人余りを相手にプロの技が披露された。

 優勝を除く入賞者は次の通り。(敬称略)

 ▽Aクラス②古館伊織(盛岡市)③澤口竜一(同)④高橋隆元(宮城県登米市)⑤相澤誠(同県気仙沼市)⑥鈴木博実(一関市)⑦岩渕嘉之(平泉町)⑧笹原駿佑(宮城県多賀城市)

 ▽Bクラス②畠山史子(大船渡市)③伊藤久晃(一関市)④岩井昇(同)⑤梅村琴和(花巻市)⑥青沼福太朗(奥州市)⑦千葉方彦(一関市)⑧市川直樹(同)

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