雪に興奮 元気に踊り 台湾・七美 訪日団、市民らと交流【花巻】
台湾の澎湖諸島最南端島・七美(チーメイ)から日本を訪れている訪日団一行の本県交流は7日、花巻市で始まった。初日は市内福祉施設で訪問団の子供たちが七美の伝統芸能・涼傘を披露し、お年寄りらを楽しませた。
今回の訪日は、同市幸田の社会福祉法人悠和会「銀河の里」に勤める舞踏家・太田直史さんの仲立ちで実現。台湾公演を縁に太田さんと知り合った同国七美郷西湖村、呂汶駿村長が「島の子供たちに外の世界を見せてあげたい」と希望し、児童生徒の保護者らを含めた男女17人が訪れた。
一行は長旅の疲れも見せず、同法人特別養護老人ホームで開かれた交流会に出席。呂村長が美しい海に囲まれた七美の自然や地域の催しなどを伝え、銀河の里の宮澤京子施設長が日本や花巻、同法人について紹介した。
涼傘は、訪問団の子供たち6人が演舞。華やかな色使いで独特の円形をした「傘」を持って元気いっぱいに踊り、お年寄りらから大きな拍手が送られていた。
呂村長は「寒いけれど、子供たちは初めての雪に興奮しているよう。いつも以上に迫力を出して演舞してくれた」とうれしそうな表情。子供たちは「上手にできた。日本で踊れて光栄」「日本は初めて。寒いけどみんな礼儀正しい」などと話していた。
一行は8日、市内の学童クラブで演舞するなどし、地元の児童らとも交流する予定。9日に帰国の途に就くという。