絆強め、花台作り 今季も工房始動 室根【一関】
愛好者が木工を楽しむ一関市室根町の「きずな工房」(加藤孝人工房長)で今季の活動が始まり、山野草の鉢を飾る花台作りが行われている。活動は3月までで、共通の趣味を持った人たちが集い、腕を磨きながら触れ合いを深める。
工房は、同町のむろね山野草の会(小山仁会長)の会員が、花台を自分の手で作ろうと、2012年に会員の浜田武一さん(74)=同町折壁=宅に共同で使用できる作業場を設けたのが始まり。
同会のメンバーら約40人が名を連ねるが、東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市から通う仲間もいることから、交流と復興の願いを込めて「きずな工房」と命名。今季で7年目となる。
活動を前に1日には、常連のメンバーら5人が参加して工房開きが行われた。丸のこや電気カンナ、サンダーなどの工作機械を使うため、神事で工房を清めて作業の安全を祈願。この後、倉庫を片付け、クワ、エンジュなど花台を作る材料をそろえた。
工房の利用は週5日。メンバーが自由に訪れ、思い思いの作品を作りながら交流する。板状の材料を加工する花台は、虫食いの穴や節も魅力的な味わいとなり、形が全て異なるのが魅力という。
加藤工房長(74)は「花台のほかに、テーブルなど大きな作品を目標に活動したい」と話している。工房の問い合わせは加藤工房長=090(4635)5767=へ。