プロが選ぶ100選 平泉レストハウス3位 観光・食事施設部門
旅行新聞社が主催する第38回「プロが選ぶ観光・食事・土産物施設100選」の観光・食事施設の部門で、平泉町平泉字坂下の観光施設「平泉レストハウス」が3位に入った。7年連続のトップ10入りで、同施設を運営する平泉観光レストセンターの小野寺仁代表取締役社長は「旅行業界のプロに評価されることは光栄なことであり、身の引き締まる思い」と喜ぶ。
2017年10月に行われた全国の旅行会社の本社、本社主要部門、営業部門、支店、営業所などによる投票で決定。観光・食事・土産物施設では体験施設の充実や食事メニュー、オリジナル商品開発など工夫が見られ、総合的に優れた施設が推薦された。
平泉レストハウスでは17年中、フードコート「門」の食券販売機を5カ国語対応のタッチパネル式に替えたほか、中国で広く普及している電子決済サービス「Alipay(アリペイ)」を導入するなど、増加する訪日外国人客への利便性向上に向けた取り組みを進めてきた。
小野寺社長は「(評価は)インバウンド(訪日外国人旅行者)に対応できているか、個人客に対応できているかが一つの指標だと思う。客のニーズが多様化する中、それに応えられるおもてなしができるよう日々努力していきたい」と話す。
観光・食事施設の部門では平泉レストハウスのほか、県内では奥州市の「和風れすとらん牛の里」が新たに入選。このほか県内からはホテル・旅館100選で花巻市の「結びの宿愛隣館」など4カ所、土産物施設100選で花巻市の「陸奥金婚亭」など2カ所が入選。新たに設けられた水上観光船30選には一関市の「猊鼻(げいび)渓舟下り」が3位に入った。
平泉レストハウスは1964年、中尊寺門前で創業。岩手・東北の土産物をそろえた売店コーナー、団体食堂に加え、個人向けの地産地消レストラン「源」とテークアウト形式のフードコート「門」、歴史資料を集めた平泉文化史館から成る。