花巻

食や見どころPR 北東北三県合同事務所 九州から誘客に向け【花巻】

九州の旅行事業者(右)に見どころや特徴などをアピールする県内観光事業者

 岩手、青森、秋田3県で組織する北東北三県福岡合同事務所は9日、九州地方の旅行事業者と県内の観光事業者との旅行商談会を花巻市湯本の花巻温泉ホテル千秋閣で開いた。本県観光の魅力をアピールし旅行商品の企画・立案と九州地方からの誘客につなげる。観光事業者は、県内視察も終えた旅行事業者に食や見どころなどを積極的にPRし、旅行の早期商品化に期待を膨らませた。

 商談会には福岡市に事務所を構える旅行事業者4社と県内の観光事業者14社・団体が参加。観光事業者が旅行事業者のテーブルを巡り、パンフレットなどを示しながら観光地やイベント、食事内容、四季の特徴などを紹介した。

 このうち、遠野市観光協会の佐々木尚子チーフは、語り部による民話やカッパの捕獲体験、東日本大震災で津波被害を受けた沿岸部と内陸部の中間に位置する地理的優位性などを説明。げいび観光センターグループ(一関市)の大橋隆夫営業本部長は、国の名勝に指定された渓谷の自然美や四季を通じて楽しめる舟下りなどをPRした。

 観光事業者の説明を受けた読売旅行九州国内旅行部団体企画課の久保田浩行係長は「新たな情報や発見、感動が得られた。岩手は広くて観光客をいろいろな場所に案内するのに時間がかかりそうだが、来ないと見られない、分からないものもあり、いい商品に仕上げられるよう組み合わせを考えたい」と話し、旅行の企画に意欲を示した。

 旅行事業者を出迎えた県南広域振興局観光商業・食産業課の西山和寿課長は「岩手にはたくさんいい所がある。それを組み合わせた旅行を一つでも二つでも商品化していただきたい」と話し、期待を寄せた。

 同合同事務所は県福岡事務所と青森県福岡情報センター、秋田県福岡事務所で組織。九州や山陰、沖縄地方で観光、物産をPRしている。旅行事業者は同合同事務所の招聘(しょうへい)事業で7~10日の日程で3県を視察。最終日は平泉町の中尊寺や毛越寺なども見て回った。

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