奥州・金ケ崎

由来学ぶ体験コーナーも 28日からくくり雛まつり【奥州】

第17回「くくり雛まつり」のパンフレット

 城下町・水沢に春の訪れを告げる第17回「くくり雛(びな)まつり」(奥州水沢くくり雛まつり実行委主催、岩手日日新聞社など後援)は28日から5日間、奥州市水沢区横町のメイプル4階催事場をメイン会場に開かれる。水沢地方に古くから伝わるくくり雛を、同区中心部の商店や旧家、複合施設など15カ所で展示。スタンプラリーの同時開催のほか、作り方や由来が学べる「くくり雛作り体験コーナー」も開設される。

 くくり雛は「押し絵」の技法で作られた雛人形で、水沢地方独特の呼び方。厚紙の部品の上に綿を載せ、布で包んで立体的に仕上げる。起源は江戸時代にさかのぼり、水沢の画人・砂金竹香(1858~1930年)が妻と共に広め、明治~大正時代に盛んに作られた。

 題材は内裏雛や三人官女、五人囃子(ばやし)のほか、歌舞伎やおとぎ話、縁起物、浄瑠璃など豊富なのが特徴。人形の背面と木製の台に竹串などを挿して雛壇に飾られる。

 優雅なくくり雛を継承・普及しようと続くまつりは、17回目。会場は、メイプルやJR水沢駅、市まちなか交流館、複合発信施設みんこみんか、市武家住宅資料館、みずさわ観光物産センターのほか、商店やホテルなど。古い人形と新作雛などを公開する。時間は午前10時~午後5時(最終日4時)。

 スタンプラリーは、各展示会場にあるスタンプを5個以上集め、同交流館に持参。抽選で前沢牛や地酒などの賞品が当たる。3月2日を除く期間中は、同センター2階催事場に「くくり雛作り体験コーナー」(午前10時~正午)を設け、干支(えと)などにちなんだ人形を作ることができる。定員は各10人で事前申し込みが必要。

 まつりに関する問い合わせは、市観光物産協会=0197(22)7800=か、市武家住宅資料館=0197(22)5642=へ。

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