北上・西和賀

雪で空き家が倒壊 西和賀 けが人なし

屋根の雪の重みで倒壊した空き家=西和賀町川尻、15日午前11時22分ごろ

 14日夜、西和賀町川尻地内の空き家が雪の重みで倒壊した。けが人はなかった。同町は撤去、解体などの対応を求めるため、県外に住むこの空き家の相続者への連絡を急いでいる。町内には空き家が多いことから、町は危機感を募らせている。

 同町ふるさと振興課によると、空き家は木造2階建て。現場は県道湯川温泉線に面し、一時は倒壊したがれきが車線の片側を覆った。

 盛岡地方気象台によると、湯田は今年に入ってほぼ毎日降雪を観測。11~15日は8~21センチが降り、14日は最深積雪が今年最も深い2メートル47センチに達していた。

 11日に開かれた「雪あかり2018inにしわが」では人通りが多かった道だけに、近くに住む男性(81)は「倒壊した家の屋根には3メートル以上積もっていたように見えた。雪はもちろん、地震があっても危ないとは思っていた」と表情をこわばらせた。

 この空き家は以前にも雪で一部が損壊。町は適正管理を求め、相続人に条例に基づいて適正管理を求める命令を出していたほか、軒先の雪を下ろして最低限の安全を確保してきた。

 2015年の町による調査の時点では、町内に空き家が139軒あった。畠山幸雄課長は「人口減少や世代交代で空き家の管理が難しい状況になっているはずだが、原則は所有者が対応するものなので、お願いしていくしかない。協議で解決に至った例もあるので、危険な状態の空き家があれば町まで連絡をいただきたい」と話している。

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