高橋 大会新で4連覇 日本選手権 20キロ競歩 アジア大会代表に前進
陸上の日本選手権20キロ競歩は18日、今夏のアジア大会(ジャカルタ)代表選考会を兼ねて神戸市の六甲アイランド甲南大周辺公認コースで行われ、男子は高橋英輝(花巻北高―岩手大―富士通)が1時間17分26秒の大会新記録で、女子は岡田久美子(ビックカメラ)が1時間32分22秒で、ともに大会最多の4連覇を達成した。2人はアジア大会代表入りに前進した。
男子は15秒差の2位に山西利和(京大)が入り、3位は松永大介(富士通)。上位3人が従来の大会記録をしのぐタイムをマークした。世界選手権50キロ競歩銀メダルの荒井広宙(自衛隊)は7位。
女子の2位は河添香織(立命大)だった。
右太ももの疲労骨折が今月判明した高橋は、けがを感じさせないレース運び。序盤から好位置につけ、17キロ付近で先頭を争っていた山西を突き放した。自己ベストのタイムで大会記録を塗り替え、「レース中は集中していて(けがは)気にならなかった」と4連覇の余韻に浸った。
国内では強いが、世界ではなかなか上位に食い込めない。殻を破ろうと、昨年末は50キロ競歩の選手と同じ練習メニューで課題のスタミナ強化に取り組んだ。「そろそろ(世界で)結果が欲しい。アジア大会で中国勢に食らいつきたい」と夏の勝負を見据えた。
【時事】