北上・西和賀

集大成 堂々の演舞 琉球舞踊団てぃんぬむい フォルダ受講生と共演【北上】

滑田鬼剣舞、沖縄ダンス受講生と共演する矢貫さん(中央)ら「てぃんぬむい」のメンバー

 北上市の総合型地域スポーツクラブ・NPO法人フォルダが主催する「フォルダまつりinさくらホール」は17、18の両日、市内の同ホールで開かれた。フォルダの各講座受講生と、同法人と強い縁を持つ沖縄琉球舞踊団「てぃんぬむい~星結踊~」が活動の集大成を披露した。

 同市のサンレック北上で例年開いていた発表会を、大規模化に伴い同ホールに移した。2日間で約140人が出演し、約500人が来場した。

 17日に公演した「てぃんぬむい」は、現代版組踊(くみおどり)に取り組む沖縄県の若者で組織。同法人を通じた東日本大震災後の支援活動中に本県沿岸部で演舞し、再訪を望む被災者の声に応え結成した。団体名は、沖縄方言で「天との結び付き」という意味。天にのぼった震災物故者とつながり、被災者の心の傷に寄り添おうと名付けた。

 メンバーの就職などで定期的な来県が難しくなり、活動の主軸を文化交流に切り替える区切りとして同日の公演を企画した。フォルダの沖縄ダンスを受講する小中学生、同市の滑田鬼剣舞保存会とも共演。文化を通した家族、先祖との絆を描く自作歌舞劇「結~ゆい~」を演じ、出演者全員で踊る「ダイナミック琉球」で締めくくった。

 メンバーで活動をきっかけにフォルダに就職した矢貫早弥さん(25)=沖縄県出身=は、「岩手の皆さんとコラボレーションし素晴らしい経験になった。人、文化同士の結び付きが、公演をきっかけに両県の若者で築く懸け橋になれば」と団体の思いを代弁した。

 18日の発表会は▽幼児、小学生運動教室▽沖縄エイサー▽テーマパークダンス▽新体操―の各講座別に発表。未就学児から成人までの受講者が活動成果を披露した。

 このうち新体操は、今年度始まった特設クラスの小中学生も出演。集中力を高めて難度の高い演技を成功させ、大きな拍手を受けた。

 講座を補助するジュニアリーダーとして長年新体操に関わった中学生2人は、同日で卒業。齋藤光紅さん(飯豊中2年)は「大変なこともたくさんあったが、チームで乗り越えてきた」と活動を振り返った。

地域の記事をもっと読む

北上・西和賀
2024年4月28日付
北上・西和賀
2024年4月28日付
北上・西和賀
2024年4月28日付
北上・西和賀
2024年4月28日付