やや甘めですっきり 「奥州光一代」新酒お披露目 前沢・異業種3社
純米吟醸「奥州光一代」(無濾過(ろか)生原酒)のお披露目会が20日夜、奥州市水沢区のプラザイン水沢で開かれた。同市前沢区の異業種3社が連携して毎年醸造しており、参加者はやや甘めに仕上がった新酒の出来栄えを確かめた。
奥州光一代は、精密機器製造デジアイズと岩手銘醸、前沢牛オガタがそれぞれ異なる強みを生かして2014年から製造。デジアイズがアイガモ農法で酒米を育て、酒米の稲わらはオガタが肉牛の飼料に生かすなど地域循環型農業を実践している。県オリジナル酒米「吟ぎんが」、酵母「ジョバンニの調べ」、麹(こうじ)菌「黎明平泉」を使っている。
お披露目会には3社の関係者や取引先企業などから約80人が参加。乾杯の後、料理と一緒に新酒の味と香りを楽しんだ。
岩手銘醸の副杜氏、三浦健太郎さん(31)は「例年よりやや甘めの出来で、口当たりはすっきりしている。丁寧な仕込みにより、いい仕上がりになった」と太鼓判を押す。
純米吟醸「奥州光一代」(無濾過生原酒)は720ミリリットル入りで2052円(税込み)。前沢区内の酒店などで取り扱う。
問い合わせは、デジアイズ奥州光一代販売係=0197(56)2014=へ。