花巻

あすから宿場の雛まつり 大迫・29会場に2000点【花巻】

第21回おおはさま宿場の雛まつりのPRポスター

 伝統的なひな人形を民家や商店などで展示公開する「おおはさま宿場の雛(ひな)まつり」(実行委主催)は、23日から3月4日まで花巻市大迫町の中心市街地で開かれる。メインの大迫交流活性化センターを含め、29カ所の会場を約2000点のひな人形が彩り、宿場町に春を呼び込む。

 江戸時代中期に流行した享保雛、丸顔の愛らしい顔立ちが特徴の次郎左衛門雛、現代のひな人形に系統が受け継がれる古今雛など、大迫に残る貴重なひな人形を鑑賞できる行事として定着し、21回目となる今回はメイン会場に約1000点、その他の店舗などに約1000点を展示する。

 期間中、同センター多目的ホール内に仕切りや装飾を施し、歩きながらじっくり人形を見てもらう「よみがえる おおはさま雛街道」を新たに企画。展示店舗の看板に隠されたヒントを探す「大迫まちめぐり謎解きゲーム」も行われる。

 実行委事務局で花巻商工会議所大迫支所の市野川啓支所長は「昨年は20回の節目を迎え、今年は新たな一歩となる。大迫で大事にされてきたひな人形を、改めてじっくり見ていただきたい」と話している。

 展示時間は会場によって異なる。メイン会場のみ入場料400円(高校生以下無料)が必要で、時間は午前10時から午後4時まで。

 問い合わせは同支所=0198(48)3230=へ。

関連イベントも多彩に

 第21回おおはさま宿場の雛まつりに合わせ、大迫町内では多彩な関連イベントが企画されている。初日は午前10時からメイン会場の大迫交流活性化センター前でオープニングセレモニーを行い、大正琴演奏や大迫保育園児による合唱が披露される。花巻市総合文化財センターでは、町内の写真クラブ会員が撮影したSL銀河の写真展が開催される。

 主なイベントの日時、会場は次の通り。

 ▽大迫今昔写真展(2月23日~3月4日、大迫交流活性化センター)▽「陶びなと器たち」三人展(同、畠家)▽雛に寄せる琴の調べ(2月24日午後1時、同センター)▽雛に寄せる春の舞い(同2時15分、同)▽つるし雛講習会(3月3日午前10時、花巻商工会議所大迫支所)▽大型紙芝居上演「大迫の昔ばなし」(2月24日午前11時、25日午前11時、午後2時、26日~3月3日午後2時、同センター)▽人力車で雛めぐり(2月24、25日、同)▽着物で雛めぐり(25日、同)▽抹茶コーナー(24、25日、3月3、4日、同)▽節句市日祈願祭(2月28日午前10時、同)▽おおはさま人形供養祭(同午後2時、愛宕神社境内)▽早池峰一座・寺町一座興行(3月4日午前11時、中心商店街)

 ◇関連イベント▽和と癒やしのミニクラフト市(2月24、25日、体験工房森のくに)▽ガラスの帯留め・アクセサリー作り体験(23日~3月4日、同)▽SL銀河写真展「いわての四季を走る」(23日~5月6日、市総合文化財センター)

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