北上・西和賀

耳で感じる親子の絆 子守唄コンサート 高校生も歌、読み聞かせ【西和賀】

美しいハーモニーを響かせる不来方高音楽部

 第8回にしわが子守唄コンサート(NPO法人輝けいのちネットワークなど主催)は18日、西和賀町上野々の町文化創造館銀河ホールで開かれた。来場者が、地元ボランティアの読み聞かせや高校生の合唱など趣向を凝らしたステージを楽しんだ。

▲親子の関わりなどをテーマにした絵本を読み聞かせるNYK48のメンバー

 子守唄などを通じて親子の絆や子育ての在り方を考える機会にしようとNPO法人日本子守唄協会(東京都)とともに企画。協会員のほか、西和賀町立沢内小学校読書ボランティアてんとう虫と町内の中高生でつくる読書ボランティア「NYK48」、合唱日本一に輝いた県立不来方高校(矢巾町)音楽部が出演した。

 このうちNYK48は絵本ライブを繰り広げ、「生きる」(詞・谷川俊太郎作)や「はやくはやくって いわないで」(益田リミ作)など親子の関わりや子供の気持ち、親の思いなどをテーマにした作品を紹介。ステージ上のスクリーンに映し出される場面に合わせたゆっくりとした語りに、来場者は静かに聴き入っていた。

 不来方高音楽部は、そろいのはんてん姿で登場。高校日本一に輝いた洗練された歌声で「赤い靴」「どんぐりころころ」「靴が鳴る」などを披露。来場者の審査で勝敗を決める「合唱版 紅白歌合戦」では、アニメソング対決などで盛り上がった。

 ステージの最後に登場した同協会メンバーは、「早春賦」「江戸の子守唄」「五木の子守唄」などを歌った。同ネットワークの高橋典成代表は「親子関係におけるさまざまな問題が顕在化する中、コンサートを通じて明るい地域社会づくりにつながってほしい」と話していた。

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