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事業所内保育所が開所 岩手大 岩手銀と共同設置

岩手大と岩手銀行が共同で設置運営する「がんちゃんすくすく保育園」。同大構内に整備され、女性教職員や同行役職員の活躍を後押しする

 岩手大(岩渕明学長)と岩手銀行(田口幸雄頭取)が盛岡市上田の同大構内に共同で設置運営する事業所内保育所「がんちゃんすくすく保育園」は1日、開所した。利用対象は、同大の教職員や学生、同行の役職員。結婚や出産、子育てを支援する環境が身近に整ったことで、両職場の男女共同参画社会の実現やさらなる女性の活躍推進が期待される。

 同大は2010年に男女共同参画推進宣言を行い、働きやすく学びやすい大学の実現と女性の活躍推進に向けた取り組みを展開。保育所は内閣府の「企業主導型保育事業」を活用し設置。17年11月に着工し、今年2月末に工事が完了した。

 建物は木造平屋建てで、敷地面積約762平方メートル、建築面積約150平方メートル。同大学生寮の西側に整備され、年齢別の保育室をはじめ、幼児トイレ、シャワーなどを設けている。運営は同市の社会福祉法人「わかば会」に委託。入所定員は12人で、既に内定済み。保育士6人、調理師1人、事務員1人の8人体制で、未就学児を見守る。

 開所式は同日、同大構内で約30人が出席して行われた。岩渕学長は「女性がライフイベントの中で仕事を継続していけるよう、地域を先導していきたい。この環境がさまざまな職場に波及することを期待する」、田口頭取は「事業所内保育所で子供たちがすくすく育ち、父親や母親がしっかり働けるようになれば」とそれぞれあいさつし、関係者らがテープカットで運営開始を祝った。

 式後は乳幼児を連れた母親らが施設を見学した。生後7カ月の長女を育て、4月から職場復帰する同大事務職員の小田島幸代さん(33)は「職場そのものに保育所があるのは、大変ありがたい。子供をどこに預けるかが心配だったが、大きな不安が解消された」と話した。

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