ものづくり最新機器で 「ファブテラスいわて」オープン 当面は利用無料 アイーナ
3Dプリンターなどの最新デジタル工作機器を備えた「ファブテラスいわて」が3日、盛岡市のいわて県民情報交流センター(アイーナ)3階にオープンした。初日は会員登録した県民らが工作を体験し、自由な発想による創造的なものづくりの推進へ意欲を高めた。
同日はアイーナでオープニングセレモニーが行われ、関係者ら約50人が出席。達増拓也知事が「多くの人がテラスで交流し、自由な発想による自由なものづくりが活発に行われることを期待する」とあいさつ。デジタル機器で作製した看板を入り口に掲げた。
セレモニーに続きデジタル工作の実演や初回講習が行われた。レーザー加工機でネームプレートを作製した岩手大理工学部1年の瀬音光一さん(19)は「緊張したが、思った以上に簡単に作ることができた。仲間を誘って他の工作にも挑戦したい」と話していた。
県は個人がデジタル機器を活用し、ものの作り手になることで社会全体の創造性や多様性を高める動き「メイカームーブメント」の拠点とするため、ファブスペースを整備。立体物を手軽に設計・製造できる3Dプリンターのほか、木材などを図面通りに切断するレーザー加工機(レーザーカッター)、パソコンと連動してイラストを布地に刺繍(ししゅう)するデジタル刺繍ミシンの計3台を設置している。県から同スペースの運営を受託している同市のNPO法人ゴーフォワードジャパンのスタッフが、それぞれの機器の利用をサポートする。
開放日はアイーナ休館日を除く土日、月曜日。時間は午前10時~午後6時。機器は当面、無料で利用できる。問い合わせはファブテラスいわて=019(656)0565=へ。